天気の子

批判的な意見が多いので注意してください。

面白くなかった訳ではないんですが色々と腑に落ちない部分がありました。

後味が悪いっていうか君の名はよりもすっきりしない最後だというのは知ってました。なので2人は結ばれないんだろうと予想しながら映画を見ていました。最後というか全編に渡ってすっきりしなかったんです。

まず拳銃です。ゴミ箱に捨てられてた拳銃がこの天気の子の重要なアイテムだと思ってました。

ぶっちゃけ拳銃いる？？？？？ただ穂高が陽奈を守るために使っただけじゃん。拳銃を拾ったっていう犯罪いらなくない？？？？

あの拳銃によって壮大な事件に巻き込まれていくのかと思ったら自分が壮大な事件起こしてておったまげた。犯罪を犯すことよりも愛の方が大切っていうのを伝えたいのは分かるんですけど、銃刀法違反という犯罪じゃなくてもよかったんじゃないかと思います。

銃刀法違反で取り調べをしたいという刑事さんを振り切って陽奈を探しにいくっていう犯罪は納得できたんです。その陽奈を探しにいく手段がね…どうして線路の上を走る必要があったのだ。そういう犯罪を犯す必要はなかっただろ…工事中の人がいないから線路の上を走ったのかと思ったのに、バリバリ工事の人が復旧作業をしとるやんけ。

私の好きな漫画でxxxHolicというものがあります。

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願いを叶える店の店主である侑子さんのセリフで願いを叶えるためには対価が必要というものがあります。なので晴れにする対価が何かあるんだろうなー陽奈の命かなーと思って見ていました。あんな簡単に晴れにしていって大丈夫かハラハラしてました。案の定自分の体が対価でしたね。

陽奈が対価となって消えてしまったら他の人の記憶も消えてしまうのかと想像してしまいました。あそこの空の世界へ陽奈が行ったということは世界から消えてしまったということなんですかね？それとも巫女として生贄として空の世界で生きているだけなのですかね？穂高があそこの場所へ行って陽奈とあったということはきっと陽奈は消えたのではなくて空の世界で生きていかなければいけなかったということだと思います。

龍神系と稲荷系の話を占い師さんがしていたので穂高が龍神系、陽奈が稲荷系で何かその関係で揉めるとばかり思ってました。穂高が東京に来たから東京は雨ばっかり降るし、地元でそういった神職系に携わっていて嫌になったから東京へ上京してきたんだと想像して見てました。穂高スゲーパワー全然持ってねえじゃん…ええ…地元に絶対帰らない理由特にねえじゃん…ええ…

穂高の家が結構由緒正しい家系でそういったしがらみから解放されたくて東京へ来たのかと思ったんです。君の名はがそういった感じだったのと天気関係で祈りとかあるだろうなっていうので予想してました。

ケンちゃんは胡散臭いダメな大人だけどいい人だと思ってました。悪い人じゃなかったですけど終始自分保身でしたね。予告で「いけ！穂高！！」と叫んでいたのでずっと穂高の味方だと思ってました。自分の子供と一緒に過ごしたいという気持ちはわかりますよ。仏のように自分のことを犠牲にしてまで他人のことを救おうとする人がなかなかいないことだって理解しています。でも何か訳ありだと最初から気づいていたのなら、最後まで面倒見るべきだと思うんですよねー綺麗事ですかね。

そこまで自分の周囲を大切にしていたケンちゃんが最後に穂高の背中を押した時は、色々と天秤にかけた結果、穂高を優先させたんだ、あれだけ一緒に過ごしたいと思っていた子供のことを諦めたんだと涙が出てきました。普通の世界で生きないという選択肢をした穂高たちよりも感動しました。一回穂高のことを見捨てるまでに大切だった自分の子供との生活を諦めるんだと感動しました。

自分の想像と大きく違ったなというのが大きな印象です。世界よりも愛を選んだというのは面白かったです。ただ犯罪よりも愛を選んだというのは好きではなかったです。陽奈も穂高もまだまだ子供ですし、もっと大人を頼っても良かったのではないかと思います。子供の頃の冒険にしては壮大すぎるような気がします。

RADWINPSはものすごい良かったです。

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